2025年1月訪問
佐賀県鳥栖市の鳥栖駅東口で保存されている、268号機関車です。
268号の車歴は⋯
- 1904年12月 汽車製造にて北越鉄道のG形18号として新製
- 1907年8月 鉄道国有法により官設鉄道が買収
- 1908年10月 268号に改番
- 1923年10月現在 大阪庫
- 1925年8月 大阪庫→吹田庫大阪分庫
- 1932年3月 吹田庫大阪分庫→吹田庫
- 1933年9月 吹田庫→宮原庫大阪分庫
- 1934年6月 宮原庫大阪分庫→湊町庫(のちに湊町区)
- 1936年12月 湊町区→吹田区梅田支区
- 1941年12月 吹田区梅田支区→鳥栖区
- 1954年11月 廃車
車歴はこちらから↓
268 機関車データベース (形式230) - デゴイチよく走る!
北越鉄道から買収されたのちは主に関西で活躍していました。1934年の湊町庫配置後は入換専用機として使用されています。廃車後は鳥栖区で教習のために各部をカットしていたそうですが、1970年に鳥栖市役所で保存される際に、元の姿に復元しています。そして2005年頃に現在の位置に移動しました。
268が属する230形蒸気機関車は、初めて量産された国産蒸気機関車になります。イギリスで製造されたA8形(500・600・700形)を元に設計されていますが、スベリ棒が2本から1本になるなど、所々に相違があります。
調圧器が真横に付いちゃってますね。これでは正常に動作はできなさそうです。よく見ると調圧器に繋がる空気配管も切れているため、復元の際に漏れたのかもしれませんね。
炭庫には増炭囲いのようなものが設けられており、原型に比べて炭庫の高さが高くなっています。
場所はこちら
2025年5月4日編集