2024年7月訪問

北海道斜里町の斜里町民公園で保存されている59683。
59683の車歴は…
- 1922年6月 川崎造船にて新製、木曽福島庫に配置
- 1931年1月現在 福井庫
- 1933年6月 福井庫→糸魚川庫
- 1933年11月 糸魚川庫→小樽築港庫倶知安分庫
- 1934年4月 小樽築港庫倶知安分庫→小樽築港庫
- 1935年11月 小樽築港庫→函館庫(のちの函館区)
- 1937年8月 函館区→長万部区
- 1939年11月 長万部区→滝川区
- 1969年6月 滝川区→帯広運転区
- 1975年6月 廃車
車歴はこちらから↓
59683 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!
車歴から見ての通り、北海道で主に活躍した機関車である。函館本線や室蘭本線などで貨物列車を牽引していたほか、末期の帯広運転区時代は士幌線や広尾線で主に活躍していたようだ。
廃車後は当地で保存されている。近くには釧網本線が通っているが、59683は現役時代に釧網本線には関わりは無かったと思われる。

前面から見ていく。前照灯にはLP403を使用している。前照灯右には副灯を取り付けていた台座が残っているが、おそらく滝川区時代に使用されていたものと思われる。帯広運転区時代には既に取り付けられていない。
北海道特有のデフレクターの切り詰めと、前面デッキへの手すりの取り付けが行われている。また雪かき器も、北海道の9600形式で見られる丸みの帯びた形状となっている。ステップは運転士側のものが大型に改造されている。
帯広運転区時代の59683は、煙室戸と端梁、デフレクター前端をゼブラ塗装していたが、現在その面影は残っていない。

煙突は原型の飾り煙突を装備している。元空気ダメはエンジン車の中央部に設けられており、その上部にはランボードが取り付けられている。

運転室の側窓には、北海道特有の装備であるバタフライスクリーンが取り付けられている。通常9600形式の側窓にはヒサシが取り付けられているが、59683では現役時代より装備していない。
現役時代の59683は、運転室屋根をテンダー側へ延長し、さらにカーテンを取り付けた防寒のための装備が施されていたが、保存に際して取り外されたようである。

テンダーには450立方呎テンダーを使用している。炭庫には木製の増炭囲いが残されている。テンダー上には鉄筋製と思われる丸みのある櫓が組まれているが、これは冬季にシートで覆うための骨組みであろう。

後照灯にはLP42を使用しており、さらにフードも設けられている。
運転士側のステップは大型に改造されており、テンダー上に上る梯子には手すりが増設されている。なお助士側のステップは撤去されている。
端梁には、ネジ式連結器を用いていた時のバッファーの取り付け穴が残る。交換は1925年7月17日に一斉に行われている。
テンダー後部も前面と同様、帯広運転区時代にはゼブラに塗装されていたようだ。

助士側にもバタフライスクリーンが装備されている。
塗装はくたびれているものの、雪国で海も近い環境でありながら比較的良い状態で保存されている。
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2025年7月17日編集
