2023年12月訪問
徳島県徳島市の徳島中央公園で保存されている、68692です。この8620形の場所は徳島駅のすぐ裏手になります。
68692の簡単な車歴は⋯
1923年12月 日立製作所にて新製 仙台局のどこかに配置
1931年1月現在 長岡庫(のちに長岡区)
1942年1月 長岡区→松山区(のちに松山気動車区)
1970年1月 廃車
車歴はこちらから↓
68692 機関車データベース (形式8620) - デゴイチよく走る!
保存されている徳島にはとても縁ある機関車です。車歴には28637からボイラーを流用したとありますが、車体には「ボイラ 48681」という銘板が貼ってあり、どちらを信じたらいいのかわかりません。なお四国では8620形のボイラーと下回りの振替を頻繁に行っていたようです。
前面より見ていきます。前照灯はLP42を取り付けていたようですが、現在はレンズがありません。デッキに上がったり床下に入ったりできないように、隙間なく金網が張ってあります。
68692が保存されている場所は、上屋を模した屋根や東屋、駅名標などが設けられています。
運転室側面です。製造銘板には「大12 日船」とあります。日船とは日本汽船のことで、この機関車が製造された日立製作所笠戸事業所は、1921年(大正10年)までは日本汽船笠戸造船所という名称でした。
さらには先述の通り「ボイラ 48681」の銘板があります。これは現役時からあったらしく、48681からボイラーが移植されたことは信憑性か非常に高いと思われます。
運転室てす。計器の表記類は消えてしまっていますが、機器類の欠損はあまり無さそうな感じです。
テンダー後方です。こちらも金網で厳重に囲われており分かりにくいですが、よく見ると右側に溢止管が取り付けられています。溢止管は、給水時に満水になると下に水が流れ出てそれを知らせてくれる装備ですが、これは九州や東北、そして四国で見られた装備です。
最後に1-3位側。保存状態的には特段悪くないですが、ガチガチに固めれれていてなかなか見学はしづらい感じです。
場所はこちら
2025年4月7日編集