ばんの鉄道いろいろめぐり

旅先で見てきたいろいろな鉄道車両の保存車や廃車体、廃線跡などを紹介していきます。たまに現役のものや模型なんかも。

【保存車】79642 愛媛県八幡浜市

2024年12月訪問

 

愛媛県八幡浜市の王子の森公園で保存されている、79642です。

 

79642の車歴は⋯

  • 1924年10月 汽車製造にて新製、甲府庫に配置
  • 1931年4月 甲府庫→上諏訪
  • 1934年11月 上諏訪庫→福井庫(のちに福井区)
  • 1939年10月 福井区→富山区
  • 1943年9月 富山区→高山区
  • 1968年4月 高山区→稲沢第一区
  • 1969年6月 稲沢第一区→名寄区
  • 1975年5月 名寄区→追分区
  • 1976年3月 廃車

車歴はこちらから↓

79642 機関車データベース (形式9600) - デゴイチよく走る!

 

北陸や北海道での活躍が長い機関車で、四国の区所に配属されたことはありません。

廃車後の1976年5月より当地で保存されています。当初はテンダー後部が白でトラ塗りされるなどされていましたが、2019年頃に再整備され現在の姿になっています。

 

前面より見ていきます。前照灯はLP403を使用、また副灯はLP405を使用しています。副灯は名寄区時代に取り付けられたようです。さらにデッキ前面側には、北海道の機関車で見られる手すりが取り付けられています。

 

デッキ左右にステップが設けられていますが、運転士側のみ大型で滑り止めの付いたタイプになっています。またデッキ側にも切り欠きが入っています。

 

 

煙突には回転式火の粉止めを装備しています。

 

デフレクターはいわゆる北海道形で、デッキ部分がカットされています。

 

北海道で装備される形状のタブレットキャッチャーを備えています。

また区名札と仕業札を入れる札差が段違いに付いています。これは他の機関車ではあまり見られない特徴です。

北海道では標準装備のバタフライスクリーンは台座のみ残っています。

 

後照灯はおそらくLP42を使用していたものと思われ、さらに北海道の機関車で見られるフードが取り付けられています。

また運転士側のステップは大型化されています。助士席側は取り付けられていませんが、これは現役時代からこういうものだったのでしょうか?

 

 

運転士側も助士側同様に区名札と仕業札を入れる札差が段違いになっています。北海道の機関車に取り付けれているバタフライスクリーンはこちらも土台のみ残っています。

 

運転台は各機器類がよく残っています。2019年頃の再整備前はそれなりに荒れていたようなので、ここらへんも再整備による成果なのでしょう。

 

場所はこちら

 

2025年5月5日編集

 

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