2024年8月訪問

兵庫県朝来市の神子畑選鉱場跡で保存されている、明延鉱山の電気機関車No.5。
電気機関車No.5は、1944年に三菱電機で新製された5t機関車である。元々は北海道の三菱美唄炭鉱で使用されていたが、のちに明延鉱山で使用されるようになり、明延と神子畑を結ぶ明神電車の客車牽引を主に行なっていた。1985年には人員輸送が終了、1987年には鉱山の閉山に伴い路線も廃止となっている。道の駅あさごで保存されていたもの、2012年に当地へ移設されている。
軌間は762mm、直流550Vで自重5tの機関車であった。他の機関車は10t機関車もおり、自重が軽く牽引力でも劣るため、鉱石列車ではなく客車列車を多く牽いていたようである。前面は右側に窓を設けており、前照灯の左側の穴にはサイレンが設けられていた。

ひし形のパンタグラフを搭載している。明神電車のELは、末期にはZ形のパンタグラフに換装されたものが多くいたが、No.5においてはオリジナルの姿で最後まで使用されていた。
当地では客車「わかば号」と鉱車No.36も保存されている。
場所はこちら
2025年7月29日編集
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