2025年9月訪問

兵庫県たつの市の中川原公園で保存されているC11 200。
C11 200の車歴は⋯
- 1940年10月 川崎車輌にて新製、行橋区後藤寺支区に配置
- 1942年1月 行橋区後藤寺支区→鳥栖区
- 1942年11月 鳥栖区→早岐区
- 1956年3月 早岐区→東小倉区
- 1960年12月 東小倉区→門司区
- 1971年3月現在 鳥栖区
- 1972年3月現在 志布志区
- 1974年11月 廃車
車歴はこちらから↓
C11200 機関車データベース (形式C11) - デゴイチよく走る!
新製から廃車まで九州で活躍した機関車である。志布志区時代の1973年には、往路はC56 92と重連で宮崎→串間の、復路は単機で青島→宮崎のお召し列車を牽引している。廃車後は遠く離れた当地で保存されている。
前照灯にはLP42を使用している。ナンバープレートは、お召し列車牽引時同様に赤色に塗色されている。煙室戸下にあるヘッドマークステーは、お召し列車牽引時に菊紋章を取り付けるために装備されたものである。

デフレクターにはバイパス弁点検窓が設けられている。縁有りで角にRもあることから、小倉工場で施工されたものと推定される。また先輪はディスク輪心のものに交換されている。

バイパス弁の開閉状態を示す印が設けられている。

左右のサイドタンクは振れ止めによって固定されている。

運転室機関士側は、札差が片方失われている。窓枠は後年補修されたようで、格子状の開閉できなさそうなものに交換されている。

3次量産車にあたるため、炭庫上面は水平に切り取られている。また現役時代にはさらに増炭囲いを設けていた。

後照灯はLP42を使用している。また九州特有の埋込式後部標識灯も装備している。

後照灯左右には九州特有の装備である通風口を設けていたが、保存に際して撤去されたようである。穴を埋めた跡が薄っすらと残っている。

運転室下のインジェクターの吐出口はラッパ状に加工されている。これも九州の機関車に多く見られる特徴である。

空気圧縮機の消音器は、煙突の斜め後ろ付近に設けられている。またデフレクターのステーには、リンゲルマン煙色濃度計の取り付け台座が残る。
場所はこちら
2025年10月14日編集
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