ばんの鉄道いろいろめぐり

旅先で見てきたいろいろな鉄道車両の保存車や廃車体、廃線跡などを紹介していきます。たまに現役のものや模型なんかも。

【保存車】C11 218 堺市堺区

2024年7月訪問

 

堺市堺区のはや総本店にて保存されているC11 218

 

C11 218の車歴は⋯

  • 1941年7月 日本車輌にて新製、広島区に配置
  • 1942年8月 広島区→苗穂区
  • 1943年9月 苗穂区→深川区
  • 1947年11月 深川区→深川区朱鞠内支区
  • 1949年11月 深川区朱鞠内支区→名寄区
  • 1954年1月 名寄区→遠軽区中湧別駐泊所
  • 1955年5月 遠軽区中湧別駐泊所→遠軽区渚滑支区
  • 1955年10月 遠軽区渚滑支区→岩見沢区
  • 1968年4月 岩見沢区→追分区苫小牧支区(のちに苫小牧区)
  • 1973年12月 苫小牧区→釧路区
  • 1975年3月 廃車

車歴はこちらから↓

C11218 機関車データベース (形式C11) - デゴイチよく走る!

 

車歴から見てのとおり、北海道で活躍してきた機関車である。廃車後は堺市の料理店「はや」で保存されている。

 

 

前面から見ていく。前照灯にはシールドビームのLP405を装備する。現役末期の1974年頃の標津線で撮られた写真では、前照灯にLP42、副灯にLP405を装備している姿を認められるが、現在は副灯は台座のみとなっている。なお岩見沢区時代には副灯は装備していなかった。

ナンバープレート左上には標識掛けがあるが、これも現役末期の苫小牧区もしくは釧路区時代に取り付けられたようである。

煙室戸ハンドルは一般的なタイプのものを取り付けていたが失われている。

前面デッキには、北海道の機関車でよく見られる大型の手すりが左右に取り付けられている。

現役末期には季節に関わらず複線用のスノープラウを装備していたが、保存に際して外されたようである。

 

煙突には回転式火の粉止めを取り付けている。

デフレクターにはバイパス弁点検窓があるが、北海道の一部の機関車で見られる扉を取り付けている。

 

 

運転室横には、北海道特有の装備であるバタフライスクリーンを取り付けている。

 

後照灯はLP42を装備している。反射板付きのカンテラが取り付けられている標識掛けは、ヒサシがあるうえに左右で段違いの場所にあるのが特徴的である。

後照灯裏には水取り入れ口が増設されており、左右の水取り入れ口周囲には手すりが増設されている。

またステップは運転士側のみ大型化されている。

 

以前は旧店舗の端に置かれ荒廃しつつあった時期もあったが、店舗が移転する際にクラウドファンディングが行われ、C11 218も移設、整備されたようだ。

 

 

場所はこちら

 

2025年6月4日

 

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