2020年7月訪問

岡山県津山市の津山駅前で保存されているC11 80。
C11 80の車歴は⋯
- 1935年3月 日立製作所にて新製、松山庫(のちの松山区)に配置
- 1942年2月 松山区→備後十日市区
- 1948年7月 備後十日市区→津山区
- 1973年4月 津山区→会津若松運転区
- 1975年1月 廃車
車歴はこちらから↓
C1180 機関車データベース (形式C11) - デゴイチよく走る!
主に中国地方で活躍してきた機関車である。備後十日市区(三次)や津山区に配置され、芸備線や津山線、吉備線などで使用された。晩年は会津若松運転区に転配され、只見線や会津線、日中線で使用された。1962年の津山線で運行されたお召し列車を牽引した他、津山線や日中線のSLさよなら列車牽引、岡山鉄道博での展示など、C11形式の数多ある機関車の中でも突筆すべき活躍をしてきた。
廃車後は津山市立南小学校で保存されていたが、2017年の津山駅前の再整備に伴い当地へ移設された。

前照灯はシールドビームのLP405を使用。端梁や連結器、解放テコの装飾は、1962年のお召し列車牽引時のものを模したものと思われる。

煙突上には回転式火の粉止めの取り付け跡が残っている。空気圧縮機の消音器は、煙突後方に設けられている。

C11形式の2次形にあたるため、炭庫上部は後方に向かって斜めにカットされており、運転室には後方への丸窓も設けられている。

後照灯は前照灯と同様にLP405を装備している。後部の水取り入れ口には前後方向にガードのようなものが取り付けられており、さらに1本棒の手すりが設けられている。
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2025年10月22日編集
