ばんの鉄道いろいろめぐり

旅先で見てきたいろいろな鉄道車両の保存車や廃車体、廃線跡などを紹介していきます。たまに現役のものや模型なんかも。

【保存車】C12 187 茨城県大子町

2018年11月、2025年3月訪問

 

茨城県大子町の常陸大子駅前で保存されているC12 187

 

C12 187の車歴は⋯

  • 1938年7月 日本車輌にて新製、東唐津区に配置
  • 1938年9月 東唐津区→豊後森区
  • 1943年10月 豊後森区→宮崎区杉安駐泊所
  • 1944年11月 宮崎区杉安駐泊所→宮崎区
  • 1964年6月 宮崎区→鹿児島区
  • 1967年7月 鹿児島区→水戸区
  • 1970年5月 水戸区→高崎第一区
  • 1970年11月 廃車

車歴はこちらから↓

C12187 機関車データベース (形式C12) - デゴイチよく走る!

 

車歴から見ての通り、主に九州で活躍してきた機関車である。水戸区では水戸駅などでの入換機や真岡線で、高崎第一区では足尾線などで使用されていた。廃車後は水郡線の袋田駅で保存されていたが、のちに大子町中央公民館へ移設、さらに2010年には当地へ移設されている。

 

 

前面より見ていく。前照灯はLP42、副灯は少し高いところにシールドビームのLP405を装備している。ナンバープレートは赤色で形式入りのものを取り付けている。

 

空気圧縮機の消音器は設置場所が種々あるが、C12 187では空気圧縮機の油ポンプ横に取り付けられている。

 

サイドの水タンクにナンバープレート、日本車輌の製造銘板、換算標記が入る。

インジェクタの溢れ水管の出口はラッパ状になっており、これは九州の機関車に多く見られる特徴である。

 

 

後照灯はLP42を、さらに後方にも副灯としてLP405を装備している。また後照灯左には、九州のタンク機特有の装備である通気口が設置されている。

炭庫は増炭板で嵩増しされているが、梯子は元来の位置までしか伸びていない。

 

副灯は元々通気口だった場所に増設されており、副灯の裏側には穴が残っている。

 

 

2018年と2025年に訪問しているが、いずれも車体はピカピカに整備されており、精力的に管理されていることが伺える。

 

場所はこちら

 

2025年6月5日編集

 

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