ばんの鉄道いろいろめぐり

旅先で見てきたいろいろな鉄道車両の保存車や廃車体、廃線跡などを紹介していきます。たまに現役のものや模型なんかも。

【保存車】C12 74 岐阜県恵那市

2024年8月訪問

 

岐阜県恵那市の中央図書館で保存されている、C12 74です。

 

C12 74の車歴はこちら⋯

  • 1934年3月 三菱造船にて新製、小牛田庫(のちの小牛田区)に配置
  • 1939年11月 小牛田区→宮古区釜石支区(のちの釜石区)
  • 1944年4月 釜石区→小牛田区
  • 1950年3月 小牛田区→中津川区
  • 1972年9月 廃車

車歴はこちらから↓

C1274 機関車データベース (形式C12) - デゴイチよく走る!

 

中津川区時代は近隣駅の入換や明知線の列車牽引、中津川〜落合川の補機などで活躍していたようです。廃車後は恵那市役所で保存されていましたが、2007年頃に当時新設された中央図書館へ移設されました。

 

正面から見ていきます。前照灯はLP42を使用していたと思われますが、レンズのみ交換されている様子です。

そして最も特徴的なのは、青色のナンバープレートです。名古屋鉄道管理局管内の一部の機関区では区所によってナンバープレートの色を変える文化がありましたが、中津川区所属の多くの機関車は青色に塗られていました。中津川区にいた期間が長いC12 74も同様に塗られています。他に青色ナンバーの保存機は、D51 266やD51 777、D51 792 などがあります。

煙室戸ハンドルは、いわゆるボックス型のものを用いています。また端梁右側に少し大型のステップを装備していましたが、廃車時に失われているようで、取付穴のみ残っています。

なにはともあれ、デッキに昇れないよう強固に設置された柵が一番目立ちます。

 

側面を見ていきます。写真だと分かりにくいですが、端梁のコの字型の鋼板の前側にさらにもう一枚鋼板が取り付けられています。スノープラウを取り付けた時に、重い雪が相手でも端梁が歪んだりしないようにするための補強だそうで、長野工場が受け持つ機関車に施されています。

 

後部を見ていきます。運転台へ上る昇降台側は柵で入れないようになっています。また炭庫へ上る梯子も昇れないようになっていますね。

後照灯はLP42を使用しています。レンズは前照灯と異なり、純正のものがついているようです。

炭庫は上部に鋼板を足して、載せられる石炭の量を増やしています。しかし梯子の方は元々の高さまでしか伸びていません。

 

運転士側を見ていきます。サイドの水タンクの外側に張り出た水面計が特徴的です。あまりこういうタイプの水面計を取り付けたC12は見ないです。

 

場所はこちら

 

2025年4月26日編集

 

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