ばんの鉄道いろいろめぐり

旅先で見てきたいろいろな鉄道車両の保存車や廃車体、廃線跡などを紹介していきます。たまに現役のものや模型なんかも。

【保存車】C56 149 山梨県北杜市

2025年7月訪問

 

山梨県北杜市の清里駅前で保存されているC56 149。

 

C56 149の車歴は…

  • 1938年6月 三菱重工にて新製、米沢区に配置
  • 1939年10月 米沢区→宮古区釜石支区(のちの釜石区)
  • 1941年12月 釜石区→中込区
  • 1973年4月 中込区→木曽福島区
  • 1973年7月 廃車

車歴はこちらから↓

C56149 機関車データベース (形式C56) - デゴイチよく走る!

 

ほとんどを小海線で活躍してきた機関車である。廃車後は山梨県高根町の町営ロッジたかね荘で保存されていたが、手入れが行き届かず「日本一荒廃した蒸気機関車」と揶揄されるほどに荒れていた。しかし2009年にクラウドファンディングにより修繕、移設され、現在は清里駅前で保存されている。

 

 

前照灯はシールドビームのLP405を装備している。雪かき器を装備した状態で保存されている。

 

雨水の溜まりやすいシリンダー部は、たかね荘で保存されていた時にはかなり傷んでいたが、現在は綺麗に修復されている。

 

 

空気圧縮機の消音器はランボード上に設けられている。現役時代には煙突に回転式火の粉止めが設けられていたが、保存に際して外されたようである。

 

信越地区のC56に多く見られる、運転室屋根を延長する改造が施されている。ナンバープレート下にあった製造銘板や標記銘板は外されている。

 

 

運転室内の装備も復元されているようだ。

 

後照灯はLP42を装備、フードも設けられている。ナンバープレート左には溢れ止め管が設けられている。側面にはテンダーへ上るための踏台が1つ取り付けられているが、これは信越地区のC56形式によく見られるものである。

 

 

運転室延長屋根には、テンダーと運転室の仕切り板を避けるように切欠きがある。

 

前面の旋回窓は現役時代には取り付けられていなかった装備で、清里駅へ移設する際の復元工事で取り付けられたものと思われる。汎用品を使用しているためか、他のC56形式のものと比べると小さい。

 

 

場所はこちら

 

2025年8月31日編集

 

記事を読みましたらバナーのタップもよろしくお願いいたします🙇

保存車・廃車体一覧(形式別)へ戻る

保存車・廃車体一覧(地方別)へ戻る

記事一覧へ戻る

 

鉄道コムにほんブログ村 鉄道ブログへ鉄道ランキング