2024年2月訪問
鹿児島県出水市の出水駅前で保存されている、C56 92です。
C56 92の車歴は⋯
- 1937年2月 日立製作所にて新製、麻里布区に配置
- 1939年3月 麻里布区→吉松区薩摩大口駐泊所(のちに吉松区薩摩大口支区)
- 1965年3月現在 吉松区
- 1969年3月現在 宮崎区
- 1973年9月現在 吉松区
- 1973年11月 廃車
車歴はこちらから↓
C5692 機関車データベース (形式C56) - デゴイチよく走る!
新製配置された麻里布区とは、現在の岩国にあった機関区です。その後は九州へ移動し、山野線や宮之城線、日南線などで活躍しました。宮崎区時代にはお召し列車も牽引しています。
廃車後は出水市総合運動公園で保存されていましたが、2008年に出水駅前へ移設されました。
前面より見ていきます。
前照灯はLP42を装備、ナンバープレートは赤ですが、現役末期時の写真でも同様のナンバープレートを取り付けています。
前面のお召し機のような装飾は、宮崎区時代にお召し列車を牽引した時のものを再現しているものと思われます。
側面を見ていきます。ドロダメの吐出口など蒸気が噴き出すところや、砂管の出口などは、九州特有のラッパ状の加工がなされています。区名札は砲金製のものが使用されていたと思われますが、残念ながら残っていないようです。
テンダーを見ていきます。運転室すぐ後ろの側面に水面計があったと思われますが、コックや支えがあるのみで透明管は残っていません。
後照灯はLP42を使用していたと思われますが、レンズは交換されております。
後部標識灯は九州で見られる埋込式のものになります。
とてもカラフルに塗り分けられていますが、保存当初より屋根のある場所での保存であり、状態はなかなか良さそうです。
場所はこちら
2025年4月30日編集