ばんの鉄道いろいろめぐり

旅先で見てきたいろいろな鉄道車両の保存車や廃車体、廃線跡などを紹介していきます。たまに現役のものや模型なんかも。

【保存車】C57 5 兵庫県姫路市

2024年8月訪問

 

兵庫県姫路市の御立公園で保存されている、C57 5です。

 

C57 5の車歴は⋯

  • 1937年7月 川崎車輌にて新製、梅小路区に配置
  • 1939年11月 梅小路区→宮原区
  • 1942年11月 宮原区→姫路区
  • 1944年1月 姫路区→金沢区(のちに金沢運転所)
  • 1964年10月 金沢運転所→福知山区
  • 1966年9月 福知山区→梅小路
  • 1971年7月 梅小路区→豊岡区
  • 1972年3月 豊岡区→浜田区
  • 1974年7月 廃車

車歴はこちらから↓

C575 機関車データベース (形式C57) - デゴイチよく走る!

 

車歴から見ての通り、主に北陸や山陰で活躍した機関車です。そして保存されている姫路にも縁があります。金沢区時代にはお召し列車を牽引、梅小路区時代には山陰本線無煙化記念列車を牽引するなどしました。

廃車後の1975年より当地で保存されています。

 

前面より見ていきます。前照灯はLP403を装備しています。ナンバープレートは一般的なものを取り付けていますが、イベント列車運転時には形式入りのナンバープレートを付けたこともあるようです。

また排障器が一体化した形状のスノープラウも装備しています。スノープラウは保存時に撤去されてしまうことも多いですが、C57 5では福知山区で取り付けられた特徴的な形を維持して残っています。

 

 

側面を見ていきます。デフレクターにはバイパス弁点検窓が設けられていますが、そこにさらに扉が設けられています。このタイプの加工は鷹取工場または後藤工場で行われているものになります。5号機の経歴的には後藤工場で行われたものでしょうか。

 

運転室横を見ていきます。やはり一番目立つ装備はバタフライスクリーンです。これは降雪時に運転士が前方注視をしやすくするために設けられたもので、北海道や福知山区に所属した機関車に設けられている装備です。他の保存機ではC57 11やC57 128、D51 25などで見られます。

また区名札と仕業札を差す札差はナンバープレートの右下にありますが、金沢区時代の写真を見るとナンバープレートの真横にあります。さらに製造銘板は「昭12 川車」の小型で簡易的なものが取り付けられていますが、金沢区時代のお召し列車牽引時の写真では大型のものを取り付けていました。双方とも末期には現在と同じ位置に移設・交換されています。

 

テンダーを見ていきます。後照灯はLP42を装備しています。増炭囲いなどの装備は無く、かなりオリジナルに近い姿をしていると思われます。

 

 

助士席側にはバタフライスクリーンはありません。これも北海道と福知山のバタフライスクリーンの違いでしょうか。

 

運転室助士席前方には、理研式150Lタンクの清缶剤送入装置を装備しています。

 

場所はこちら

 

2025年5月3日編集

 

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