ばんの鉄道いろいろめぐり

旅先で見てきたいろいろな鉄道車両の保存車や廃車体、廃線跡などを紹介していきます。たまに現役のものや模型なんかも。

【保存車】C58 304 山形県新庄市

2025年4月訪問

 

山形県新庄市の金沢公園で保存されているC58 304。

 

C58 304の車歴は⋯

  • 1941年11月 川崎車輌にて新製、一ノ関区(のちの一ノ関管理所)に配置
  • 1968年3月 一ノ関管理所→横手区
  • 1971年10月 廃車

車歴はこちらから↓

C58304 機関車データベース (形式C58) - デゴイチよく走る!

 

長らく一ノ関区に配置されていた機関車で、主に大船渡線で使用されていた。晩年は横手区へ移ると入換専用機として使用され、転属後しばらくしてデフレクター撤去・変形テンダーといった入換をしやすくするための改造を行なっている。廃車後は当地で保存されている。近年まで荒廃した様子であったが、2025年頃に本格的な整備が行われある程度改善している。

 

 

当時の横手機関区では303号機も入換専用機として使用されており、304号機と同様の改造が行われている。1971年には新見区より298号機と403号機が転属しており、その2両に入換専用機の役割を譲り、303号機と304号機は廃車となった。この時変形テンダーを後継機へ譲り、298号機と403号機の両機はデフレクターも撤去されている。304号機の現在の姿は現役末期とは大きく異なる姿であるが、後継機からデフレクターやテンダーを譲り受けたことにより、現在の姿が構築されたものと推定される。

 

C58 298の車歴は⋯

  • 1941年10月 川崎車輌にて新製、新見区に配置
  • 1971年4月 新見区→横手区
  • 1972年4月 廃車

車歴はこちらから↓

C58298 機関車データベース (形式C58) - デゴイチよく走る!

 

C58 403の車歴は⋯

  • 1946年11月 汽車製造にて新製、会津若松区に配置
  • 1949年11月現在 小牛田区
  • 1951年4月 小牛田区→新見区
  • 1971年3月 新見区→横手区
  • 1972年9月 廃車

車歴はこちらから↓

C58403 機関車データベース (形式C58) - デゴイチよく走る!

 

前照灯はシールドビームのLP405を使用、現役時代は左側にももう一つLP405を副灯として取り付けていた。ナンバープレートは少し高めの位置に取り付けられているのが特徴的である。煙室戸ハンドルは十字のものを取り付けているが、これは保存後に設けられたものと思われ、現役時代は標準的な形状のものを使用していた。解放テコの機関士側が短縮されているが、これは入換専用機となった際の改造と思われる。

 

 

デフレクターにはバイパス弁点検窓は設けられていないが、一ノ関時代は角のRと縁のあるバイパス弁点検窓を設けていた。また横手区時代はデフレクターを取り外して入換専用機として使用している。

 

2021年頃の姿。デフレクターには後藤工場施工の扉付きバイパス弁点検窓が設けられている。この他溶接の跡や穴の位置などから、先述のC58 298に取り付けていたデフレクターであることがわかる。

 

 

助士側側面。

 

助士席前方には、150Lタンクの鷹取式清缶剤送入装置を設けている。

 

 

運転室助士側。

 

横手区転属後に入換専用機となった304号機は、バック運転しやすくするため炭庫の左右をカットした変形テンダーを使用していた。現在使用しているテンダーは、304号機と入れ代わりで転入・入換専用機となった298号機のものと振り替えられたものと思われる。

 

 

2021年頃の様子。

 

灯具への配線回しやステップの形状など、随所に298号機が配置されていた新見区のC58形式のテンダーの特徴が見られる。なお403号機は戦後製造の船底テンダーであったため、現在の姿とも一致しない。

304号機であれば、機関士側のステップのステーもストレートであったり、溢れ止め管を設けていたりするはずだが、そのような痕跡は無い。

 

 

機関士側側面。

 

運転室機関士側。機械式速度計の検出棒等も失われている。

 

 

元空気ダメには整備記録が記されており、保存当初は短い周期で整備されていたことがわかる。

 

場所はこちら

 

2026年5月6日編集

 

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