ばんの鉄道いろいろめぐり

旅先で見てきたいろいろな鉄道車両の保存車や廃車体、廃線跡などを紹介していきます。たまに現役のものや模型なんかも。

【保存車】C58 5 栃木県壬生町

2024年5月訪問

 

栃木県壬生町のとちぎわんぱく公園で保存されている、C58 5です。

 

C58 5の簡単な車歴は⋯

  • 1938年8月 汽車製造で新製 新鶴見区に配置
  • 1943年10月 新鶴見区→品川区
  • 1944年9月 品川区→千葉区
  • 1949年10月 千葉区→高崎第一区
  • 1968年10月 廃車

となっています。高崎第一区所属時は、たびたび小山区にも貸し出されていたようです。主に運行した線区は、千葉区時代は総武本線、高崎第一区時代は両毛線八高線といったところでしょうか。保存されている栃木県ゆかりの機関車でもあります。

廃車後は宇都宮市のとちのきファミリーランドで保存されていましたが、2017年に北関東自動車道の壬生PAおよび道の駅みぶハイウェーパークが整備された際に、その向かいの当地に移設されました。

塗装等については、とちのきファミリーランドにいた時から特に変更は無いようです。

 

まずは正面です。前照灯は縦縞にスリットか入ったLP403を装備しています。前照灯の横にはスピーカーが取り付けられていますが、これはもちろん現在の施設で使用するためのものです。親和性の高い取り付けられ方で好感が持てますね。

そして煙室戸ハンドルは◯から十字がはみ出たタイプを使用しています。比較的全国的に使用されていたタイプですが、大宮工場受け持ち機も多く取り付けています。

 

煙室側面を見ていきましょう。デフレクタにはバイパス弁点検窓が開いていますが、これは大宮工場受け持ち機に見られるタイプになります。縁があって四隅のRが大きいのが特徴です。

 

空気圧縮機まわりを見ていきます。一見特になんとも無さそうに見えますが、空気圧縮機の各ドレン吐き出し配管が失われていますね。

 

運転室(機関士側)です。各機器や銘板などがしっかり残されており、保存状態も良さそうな感じがします。

テンダーまでまわってきました。テンダーは6-17を使用しており、これはC58の戦時中に製造された368号機までに用いられている型式になります。後照灯は上部に横縞のスリットが入ったLP42を用いています。後ろ側にも前面と同様にスピーカーが設置されていますね。

 

運転室(助士側)まできました。運転室屋根に吊り輪が見えますが、これは運転室部分を吊り上げるときに使用するもの。これも受け持ち工場によって種類があるようです。

この他、理研式150Lタンクの清缶剤送入装置が設けられています。

 

場所はこちら

 

2025年4月5日編集

 

保存車・廃車体一覧(形式別)へ戻る

保存車・廃車体一覧(地方別)へ戻る

記事一覧へ戻る