2024年5月訪問
栃木県壬生町のとちぎわんぱく公園で保存されている、C58 5です。
C58 5の簡単な車歴は⋯
となっています。高崎第一区所属時は、たびたび小山区にも貸し出されていたようです。主に運行した線区は、千葉区時代は総武本線、高崎第一区時代は両毛線や八高線といったところでしょうか。保存されている栃木県ゆかりの機関車でもあります。
廃車後は宇都宮市のとちのきファミリーランドで保存されていましたが、2017年に北関東自動車道の壬生PAおよび道の駅みぶハイウェーパークが整備された際に、その向かいの当地に移設されました。
塗装等については、とちのきファミリーランドにいた時から特に変更は無いようです。
まずは正面です。前照灯は縦縞にスリットか入ったLP403を装備しています。前照灯の横にはスピーカーが取り付けられていますが、これはもちろん現在の施設で使用するためのものです。親和性の高い取り付けられ方で好感が持てますね。
そして煙室戸ハンドルは◯から十字がはみ出たタイプを使用しています。比較的全国的に使用されていたタイプですが、大宮工場受け持ち機も多く取り付けています。
煙室側面を見ていきましょう。デフレクタにはバイパス弁点検窓が開いていますが、これは大宮工場受け持ち機に見られるタイプになります。縁があって四隅のRが大きいのが特徴です。
空気圧縮機まわりを見ていきます。一見特になんとも無さそうに見えますが、空気圧縮機の各ドレン吐き出し配管が失われていますね。
運転室(機関士側)です。各機器や銘板などがしっかり残されており、保存状態も良さそうな感じがします。
テンダーまでまわってきました。テンダーは6-17を使用しており、これはC58の戦時中に製造された368号機までに用いられている型式になります。後照灯は上部に横縞のスリットが入ったLP42を用いています。後ろ側にも前面と同様にスピーカーが設置されていますね。
運転室(助士側)まできました。運転室屋根に吊り輪が見えますが、これは運転室部分を吊り上げるときに使用するもの。これも受け持ち工場によって種類があるようです。
この他、理研式150Lタンクの清缶剤送入装置が設けられています。
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2025年4月5日編集