ばんの鉄道いろいろめぐり

旅先で見てきたいろいろな鉄道車両の保存車や廃車体、廃線跡などを紹介していきます。たまに現役のものや模型なんかも。

【保存車】D51 349 長野県岡谷市

2025年7月訪問

 

長野県岡谷市の諏訪湖ハイツで保存されているD51 349。

 

D51 349の車歴は⋯

  • 1940年2月 日立製作所にて新製、敦賀区(のちの敦賀第一区)に配置
  • 1957年10月 敦賀第一区→上諏訪区
  • 1964年6月 上諏訪区→小樽築港区
  • 1966年5月 小樽築港区→追分区
  • 1976年3月 廃車

車歴はこちらから↓

D51349 機関車データベース (形式D51) - デゴイチよく走る!

 

北陸本線や中央本線、晩年は北海道で活躍した機関車である。廃車後は上諏訪にも近い当地へ里帰りする形で保存されている。

349号機は1963年にギースル・エジェクタ取り付け機の第1号として長野工場で改造されており、その試験結果から他35両のD51形式も同様に改造されている。ギースル・エジェクタを装備した状態で保存されているのは、当機の他に842号機、953号機、1119号機の3両のみである。また元装備機は232号機345号機が保存されている。

 

 

前照灯はLP403を使用している。現役時代は副灯としてLP405も取り付けていたが、現在は台座ごと失われている。

煙室戸ハンドルはボックスタイプのものを使用しているが、これも現役時代は通常タイプのものを使用していた。

煙室戸下には、北海道でよく見られるタイプの大型のシンダー除け(エプロン)を設けている。

前面デッキの機関士側には、誘導員が掴まるためのコの字の手すりが増設されている。

 

デフレクター前方は、雪壁に対して誘導員のスペースを確保するためにカットされている。バイパス弁点検窓も開けられており、縁有で角にRが設けられていることから、浜松工場で施工されたものと推定される。

 

 

ギースル・エジェクタ取り付けにより、煙突も逆台形のような特徴的な形状のものに交換されている。それ以前は長工式集煙装置や敦賀式集煙装置を装備していた。

 

空気圧縮機の蒸気排気管からは、テンダーの水槽を暖めるための暖房配管が分岐している。これは北海道の機関車でよく見られる改造となる。

機械式速度計の検出棒は第4動輪より伸びている。通常は従輪から伸びているが、北海道や南九州のテンダー機関車では1番後方の動輪で速度を検出している。

 

 

運転室側面にはバタフライスクリーンとタブレットキャッチャーを備える。いずれも北海道特有の装備・形状である。北海道への転属時期が遅かったため、運転室の密閉化改造までは行われなかった。

 

後照灯は炭庫後方の仕切り板へ移設、シールドビームのLP405を取り付けていたと思われる。現役時代には炭庫に増炭囲いも設けていた。

 

 

助士側も反対と同様にバタフライスクリーンとタブレットキャッチャーを備えている。第4動輪からは、記録式速度計の検出線が伸びている。従輪はプレート輪心のよのに交換されている。

 

運転室内は見学できないが、外から覗いてみると失われている部品類が見られる。

 

 

ボイラー助士側。蒸気ドーム前方には、扇形の手すりが増設されている。この形状へ北海道で見られるタイプのものである。

敦賀区時代に蒸気ドーム後方へ680Lの重油タンクを取り付けていたが、北海道に渡ってしばらくしてから撤去されたようだ。

 

場所はこちら

 

2026年5月5日編集

 

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