2025年9月訪問

福井県南越前町の南越前町今庄事務所で保存されているD51 481。
D51 481の車歴は⋯
- 1940年3月 鉄道省鷹取工場にて新製、岡山区に配置
- 1940年10月 岡山区→糸崎区
- 1960年11月 糸崎区→新見区
- 1973年4月 新見区→浜田区
- 1974年9月 廃車
車歴はこちらから↓
D51481 機関車データベース (形式D51) - デゴイチよく走る!
主に山陽、山陰地方で活躍した機関車である。廃車後は当地で保存されている。近隣の北陸本線には今庄機関区もかつて存在し、D51形式も多く活躍した線区であるが、481号機には縁の無い地域での保存となっている。

前照灯はLP403を装備している。煙室戸下には極小のシンダー除け(エプロン)を設けている。新見区時代は広島工場受け持ち機に多く見られるハの字で大型のものを取り付けていたが、浜田区時代にはこの極小のものになっていたようだ。端梁には埋込式後部標識灯を設けており、これは広島工場受け持ち機に見られる特徴である。

デフレクターにはバイパス弁点検窓が設けられており、さらに扉も設けられている。その特徴から後藤工場で施工されたものと思われる。

現役時代には鷹取式集煙装置を取り付けていたが、保存時に撤去されたようだ。そのため煙突が短い。

助士席前方には150Lタンクの鷹取式清缶剤送入装置を設けていたが、これも保存時に撤去されている。

運転室横には峰式のタブレットキャッチャーが設けられている。それに伴いナンバープレートも下方へ移設されている。

後照灯はLP42を使用しており、さらに庇も設けられている。また前面同様に埋込式後部標識灯を取り付けている。

運転室機関士側前方。

空気圧縮機周り。各蒸気ピストンと空気ピストンを繋ぐピストン棒に設けられているスワブにも、油壷を増設して給油しているのが特徴的である。またドレンコックが1カ所にまとめられているのも特徴的。

蒸気ドーム周り。砂弁などへ伸びる空気配管の回し方が特徴的である。

運転室機関士側。運転室は金網で入れないようになっており、部品などの欠損も少ない。

こちらは助士側。グレジャム式のインジェクターや見送給油器が鎮座する。
場所はこちら
2025年10月11日編集
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