ばんの鉄道いろいろめぐり

旅先で見てきたいろいろな鉄道車両の保存車や廃車体、廃線跡などを紹介していきます。たまに現役のものや模型なんかも。

【保存車】D51 565 北海道佐呂間町

2024年7月訪問

 

北海道佐呂間町の佐呂間交通公園にて保存されているD51 565。

 

D51 565の車歴は⋯

  • 1940年12月 川崎車輌にて新製、大館区に配置
  • 1942年11月 大館区→秋田区
  • 1943年3月 秋田区→盛岡区
  • 1968年9月 盛岡区→小樽築港区
  • 1971年3月 小樽築港区→鷲別区
  • 1974年3月 鷲別区→追分区
  • 1976年3月 廃車

車歴はこちらから↓

d51565 機関車データベース (形式d51) - デゴイチよく走る!

 

東北地方で長らく活躍してきた機関車。末期は北海道へ移動して函館本線や室蘭本線などで使用されていた。廃車後は函館市の本通公園でほとんどメンテナンスされることなく保存されており、1989年には借入を終了することになった。その後国鉄湧網線の佐呂間駅跡へ移設されることとなり、現在まで当地で保存されている。

 

 

前照灯にはLP403、副灯としてLP405を備える。煙室戸下のシンダー除けは大型のものを取り付けている。

 

デフレクターは前方側を切り詰めた北海道特有の形状。バイパス弁点検窓は郡山工場で開けられたものと思われる。前面デッキには誘導員用の手すりが増設されている。

 

 

北海道への転配が比較的末期であるため、密閉キャブ化改造はされていない。バタフライスクリーンが設置されていた跡がある他、苗穂工場で取り付けられたと思われるタブレットキャッチャーがある。

また北海道の機関車で多く見られる分配弁カバーは、565号機には取り付けられていない。北海道転属が蒸気機関車の現役末期だったため、必要最低限の北海道向け改造が施されているようだ。

 

テンダー前方には増炭囲いが設けられている。キャブ密閉化改造がされていないため、テンダーの形状も原型を保っている。

 

 

後部標識灯はLP403を使用、北海道特有の改造として炭庫と水取り入れ口の仕切へ移設されている。

 

助士席側にもバタフライスクリーンの取り付け跡が残る。

 

 

運転室内は部品の欠損が多く見られる。

 

蒸気ドーム前方には、苗穂工場で取り付けられたと思われる扇形の手すりが増設されている。現役時代は煙突に回転式火の粉止めを取り付けていたが、現在取り付けられているのは蓋であると思われる。機関車の前方数mだけ屋根の下に収まっていないため、腐食等を防ぐためには必要なものとなる。

 

当地ではD51 565の他にDE10 1677スユニ50 517、ヨ8017が保存されている。

 

場所はこちら

 

2025年6月21日編集

 

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