ばんの鉄道いろいろめぐり

旅先で見てきたいろいろな鉄道車両の保存車や廃車体、廃線跡などを紹介していきます。たまに現役のものや模型なんかも。

【保存車】D51 895 奈良県王寺町

2021年7月訪問

 

奈良県王寺町の船戸児童公園で保存されている、D51 895です。

 

D51 895の車歴は⋯

  • 1944年5月 日立製作所にて新製、名古屋局のどこかに配置
  • 1944年8月 名古屋局のどこか→岩国区
  • 1945年10月 岩国区→柳井区
  • 1946年6月 柳井区→岩国区
  • 1948年11月 岩国区→広島第二区
  • 1949年11月 広島第二区→柳井区
  • 1950年6月 柳井区→鳥取区
  • 1958年9月 鳥取区→福知山区
  • 1971年4月 福知山区→奈良運転所
  • 1972年12月 廃車

車歴はこちらから↓

D51895 機関車データベース (形式D51) - デゴイチよく走る!

 

車歴から見ての通り、山陰本線で多く活躍してきた機関車である。最後は奈良運転所に配置され、関西本線などで活躍した。廃車後は関西本線の沿線にある当地で保存されている。

 

 

前照灯はLP403を装備、煙室戸下には小型のエプロンを取り付けている。デフレクタにはバイパス弁点検窓が設けられており、後藤工場で施工されたと思われる扉が取り付けられている。

集煙装置や重油タンクなど、山陰本線で活躍していた当時の装備をよく残している。

 

集煙装置は鷹取式のものを装備している。よく後藤式と混同されているが、後藤式は昭和40年代には鷹取式に交換され姿を消しているため、後藤式で現存しているものは無い。

 

蒸気ドーム後方には680Lの重油タンクを装備している。1956年頃に後藤工場で取り付けられたようだ。

 

 

助士席前には理研式150Lタンクの清缶剤送入装置を備える。また運転室前面窓のヒサシが前方に傾いているが、これは福知山区に配置されていた機関車に見られる特徴である。

 

炭水車を見ていく。後照灯はLP42を使用している。取り付け位置が通常より少し低い場所になっている。895号機はいわゆる準戦時型であるが、その特徴はあまり残っていないようである。

 

 

運転室内は紛失や破損している機器が多い。

 

場所はこちら

 

2025年6月11日編集

 

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