2025年8月訪問

静岡県御殿場市の御殿場駅前で保存されているD52 72。
D52 72の車歴は⋯
- 1944年5月 川崎車輌にて新製、下関区に配置
- 1945年12月 下関区→新鶴見区
- 1954年9月 新鶴見区→国府津区
- 1968年8月 廃車
車歴はこちらから↓
D5272 機関車データベース (形式D52) - デゴイチよく走る!
晩年は御殿場線で主に活躍していた。御殿場線のSL運行最終日となった1968年6月30日には、「御殿場線電化SLさよなら列車」を牽引している。さらに翌日に沼津から国府津へ回送列車として走り、これが事実上の御殿場線SLラストランとなっている。
廃車後は10年ほど旧国府津機関区の扇形庫に留置されたのち、1978年に御殿場市の湯沢平公園に搬出、保存されていた。2010年には御殿場駅前へ移設、整備の上ポッポ広場として開放されている。

前照灯はLP403を装備しているが、現役時代にはシールドビームのLP405を使用していたようだ。煙室戸ハンドルは持ち手が十字のもので、大宮工場受け持ちの機関車で多く見られたものである。煙室戸下にはシンダー除け(エプロン)を備えている。

D52形式のデッキは非常に狭いため、煙室戸前の作業場所を確保するため折り畳み式の足場が設けられている。

デフレクターにはバイパス弁点検窓が開けられている。角の緩いRと縁がある形状から、大宮工場で施工されたものと思われる。

D52形式は第1〜第3動輪の前方に砂管を設けているが、国府津区のD52形式では途中駅折返しの際に転車台が無くバック運転をすることがあるため、第2・3動輪前方と第3動輪後方という組み合わせに変わっている。

主連棒ビッグエンドと第3動輪の取り付け部には、戦時設計の丸型ブッシュをそのまま用いている。

運転室横。昭和19年の製造銘板と、戦時形装備を改装した昭和30年の改造銘板が取り付けられている。

運転室下には、自動給炭装置とその油ポンプが設けられている。

テンダーは戦時設計で編み出された船底テンダーを用いており、形式は10-22ASとなる。後照灯はLP42を使用。

テンダーの台車は、貨車に使用しているTR41に似たLT204を使用している。

運転室助士側。

火床が非常に広いため、動力式揺り火格子を備えている。

助士席前方には、150Lタンクの理研式清缶剤送入装置を設けている。

助士席より可変吐出管の操作棒が伸びており、シリンダー前方で煙室内に加減軸が入り込んでいる。可変吐出管とは、煙室内のシリンダー排気口の大きさを適宜変えることで、上り下りなどの走行状況に合わせて火室の通風量を調整できるようにしたものである。D52形式では、自動給炭装置によってできた粉炭によって火床が詰まり通風不良が生じることへの対策として、戦時形装備を改装した際に取り付けられている。

運転室内。焚口戸したには自動給炭装置の配管が伸びている。計器類はよく残っているものの、バルブは汎用品に代替されているものが多い。

機関士側。座席足元には、新鮮な外気を運転室に入れるための通風口が設けられている。

焚口戸右側には、自動給炭装置や動力式揺り火格子の操作バルブ等が取り付けられている。助士席前面窓の下方にあるレバーは、先述の可変吐出管による通風量を調整するためのもの。

炭庫内には自動給炭装置への石炭取り入れ口があるが、鋼板により埋められている。
場所はこちら
2025年8月21日編集
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