2018年5月訪問
山梨県南アルプス市の南アルプス市若草支所で保存されていたED16 15
ED16 15の車歴は⋯
- 1931年7月 三菱造船・三菱電機にて新製、国府津区に配置
- 1931年8月 国府津区→水上区
- 1946年6月 水上区→八王子区
- 1959年4月 八王子区→八王子区西国立支区
- 1959年11月 八王子区西国立支区→八王子区
- 1961年4月 八王子区→八王子区西国立支区(のちの立川区)
- 1978年10月 廃車
車歴から見てとれるように、新製直後は試運転などの名目で国府津区に配置、のちに水上区へ転属し、戦後まで上越線で活躍した。戦後は八王子区へ転属し、中央本線や青梅線、南武線の貨物列車を主に牽引して活躍。廃車後は当地で保存されていた。
ED16形式は18両製造されているが、15号機以外の車両は1980年代まで活躍した。
国産初の大型直流機であるEF52形式の設計をもとに、勾配線区・貨物向け中型機として作られたのがED16形式となる。動輪4軸+先輪2軸と小振りながら、リベット止めが施された無骨な車体が特徴的である。
車体は緑色に塗られているように見えるが、これは塗装ではなく苔がこびりついたことによるものである。
ED16 15は老朽化により2022年に解体されてしまい、ED16形式の保存機で残るものは青梅鉄道公園の1号機のみとなっている。
2025年6月2日編集