2020年10年訪問
石川県能美市ののみでん広場で保存されている北陸鉄道モハ3761
北陸鉄道モハ3761は1951年にモハ5102として廣瀬車輌で新製、北陸鉄道の石川線・能美線・金名線(通称石川総線)で活躍した。1971年には制御器と主電動機を換装してモハ3761へ改番、1985年には車体更新も行われてた。北陸鉄道へ7000系が導入された際には予備車となったが、1996には休車に、7700系が投入された2006年には遂に廃車となった。廃車後は一般公募により当地で保存されることになった。
当地は北陸鉄道能美線の辰口温泉口駅があった場所の近くで、能美線廃止の際にはモハ3761が記念ヘッドマークを取り付けていたこともあり、縁のある場所での保存となっている。
1985年の車体更新の際に、側窓がユニットサッシに、側扉はステンレス製に交換されている。
廣瀬車輌の製造銘板が残る。廣瀬車輌は大阪の堺にあったとされる鉄道車両メーカーで、路面電車や中小私鉄の車両を主に製造していたようだ。1952年という早い時期に廃業となっているため、詳しいことはわからない。
左上の方向幕も車体更新の際に取り付けられたようだ。こちら側には「ハマナスの丘」、反対には「名勝七ッ滝」と地元の名所が記されている。
今後は2026年3月頃に能美根上駅に移設され、無人販売店などに活用されるようである。
当地では同じく北陸鉄道のホム1も保存されている。
場所はこちら
2025年5月26日