2024年7月訪問
北海道音更町の交通公園で保存されているキ704
キ704の車歴は…
- 1928年 鉄道省苗穂工場にてユキ404として新製
- 1928年10月 キ404に改番
- 1936年現在 新庄検車区
- 1939年現在 米沢駅常備
- 1941年3月 キ704に改番
- 1968年現在 横手駅常備
- 1970年現在 滝川区常備
- 1975年現在 釧路駅常備
- 1986年頃 廃車
東北地方、晩年には北海道で活躍した雪かき車。操車場構内などを除雪するため、広い雪かき翼を持った広幅雪かき車である。アメリカのジョルダン社製の雪かき車(のちのキ701、キ702)を参考に製造されたことから、ジョルダン車とも呼ばれている。
廃車後は1989年より当地で保存されている。
前面の2枚窓と側面の出窓が特徴的である。製造時の乗務員室は木製で形態も様々だったそうだが、昭和30年代までに鋼製化され現在の姿になっている。
標記は現役末期の釧路駅常備の頃のを再現している。また前面には最高速度65km/h制限を表す黄帯が入る。
車体中央部には大型の雪かき翼を備える。これを開くと隣接線の半ばまで除雪まで行うことができ、両翼を開くと幅が7mにもなる。
後部には巨大な空気ダメと機械室を備えている。これは昭和40年代に増設されたものののようだ。それ以前はレール方向に伸びた大型の空気ダメと木造の機械室があった。その当時は雪かき翼は後方車端部まであり、もっと広い幅を除雪できたものと思われる。
台車は古典的なTR20を履いている。キ700形式で戦後に製造された車両はTR41を履いており、戦前製のものでもTR41に履き替えた車両もいるが、キ704はオリジナルのものを履いたままである。
当地は国鉄士幌線の音更駅跡であり、他に48624とヨ4730が保存されている。
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2025年7月3日