2024年5月訪問
神戸市東灘区の小寄公園で保存されている神戸市電1155号です。
この車両は1956年に川崎車両で製造、1971年に廃車となり、現在の場所で保存されています。
1155号は8両製造された1150形のうちの1両になりますが、他の7両は広島電鉄に譲渡され、現在も1156号が活躍を続けています。なお1150形は神戸市電で最も新しい形式になります。
神戸市交通局から広島電鉄に譲渡された1150形はワンマン化改造をされていたようですが、この1155号だけは改造をしていなかったようです。当初から保存を見越していたのでしょうか?
こちらは台車。元々は平行カルダン駆動の台車を使用していましたが、初期故障など様々なことがあり、結局吊り掛け駆動の大阪市交通局801形・901形の台車に振り替えたそうです。なのでこの台車は大阪市交通局由来のものということになります。
反対側には「楠公前」の方向幕が入っています。楠公とは、かの楠木正成のことですね。
なお小寄公園内には石原産業S108も保存されています。
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