2026年1月訪問

九州鉄道記念館で保存されているクハ715-1。
クハ715-1の車歴は…
- 1967年9月 日立製作所にてクハネ581-8として新製、南福岡電車区に配置
- 1975年3月 南福岡電車区→向日町運転所
- 1984年1月 小倉工場にてクハ715-1へ改造、南福岡電車区に配置
- 1998年8月 廃車
世界初の本格的な寝台電車として製造された車両で、クハ715系の種車であるクハネ581-8は、その中でも最初期に製造された車両である。当初より関西〜九州間の「月光」「明星」などの寝台特急で使用された。また「金星」でも使用され、東は名古屋まで足を伸ばした。向日町転属後は「雷鳥」などにも投入され、北陸方面にも入線している。1980年代になり夜行列車の本数削減により余剰となると、1984年には地方都市圏の普通列車電車化のため715系へ改造された。長崎本線や佐世保線、鹿児島本線を中心に活躍したが、1998年に廃車となった。その後は小倉工場で保管され、2000年にクハネ581へ部分的に復元、2003年より当地で保存されている。

民営化後しばらくしてJNRマークは撤去されたが、581系へ部分復元する際に取り付けられた。元はクリームに緑帯を巻いた塗色であったが、581系時代の塗色へ復元されている。

715系改造にあたり、後位側に乗降扉が追設された。また最後位の客室窓なども開閉できるようにユニット窓となっている。また581系への部分復元にあたり、寝台上・中段の小窓が復活している。

後位側より。

運転室の屋根上には列車無線アンテナが残っている。

検査標記はクハ715-1のものであると思われる。

クハネ581-8としての製造銘板が取り付けられている。

乗務員扉より中を見る。運転室へは梯子を使って上っていた。

客室より見た乗務員室。手前には機械室がある。

前位側車端部はロングシートとなっており、その部分は中・上段寝台は撤去されている。

車端部以外の座席には、寝台の中・上段の収納がそのまま残っている。そのため客室内はより窮屈に感じる。

車内の日立製作所の製造銘板。

改造前のクハネ581-8という体で展示しているため、車内にも「クハネ581-8」のステッカーが貼られている。

便所だった部分はそのまま残っているが、715系へ改造後は片方しか使用していなかった。

後位側に追設された乗降扉より後ろはロングシートとなっている。洗面所は工期や工費の都合で撤去されず、化粧板で覆っただけとなっている。

後位側より見た客室。
場所はこちら
2026年7月7日編集
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