2026年5月訪問

富山県高岡市のTEKリトルパークで保存されている万葉線のデ5022。

万葉線デ5022は1950年12月に日立製作所にて富山地方鉄道デ5010形デ5022として新製、高岡軌道線、富山市内線、射水線などで使用されていた。1966年に富山新港建設のため射水線の堀岡〜越ノ潟が廃止となると、高岡軌道線が加越能鉄道へ引き継がれ、デ5022も加越能鉄道に転属した。1971年頃にはデ5010形の多くが廃車となるが、デ5022のみ除雪専用車に改造され残った。1992年に除籍されたものの除雪機械として残り、万葉線引き継ぎ後も2012年まで使用された。その後は北陸ロジスティクスで復元や修繕が行われたのち、2018年より当地で保存されている。

車体側面は旅客車時代のままとなっている。製造当初は乗降扉が木製であったが、1960年代に鋼製のものに交換したようである。また同時期にデ5010形は直接制御式であったものを間接制御式へ改造、ジャンパ連結器も設けて重連時に総括制御できるようになったが、当車には設けられていない。

前面窓下には、雪かき器を装備するための部材が残っている。この部分は元々緑色に塗装されていたが、それ以前の姿に復元するために現在はクリーム色に塗られている。また排障器も復元に伴い再制作されたものと思われる。デ5022形の除雪専用車への改造では、この他に主制御器の更新や、全軸への主電動機の設置などが行われたようである。

台車は日立製のKBD-8を使用している。

床下機器。主制御器などが設けられている。

反対側の床下には抵抗器と思われる機器などが設けられている。

車内の様子。除雪専用車となった後は、座席モケットの撤去や床上への機器設置などが行われたようだが、保存時の整備で旅客車時代に復元されたようだ。
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2026年7月8日編集
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