2024年5月訪問
東京都品川区の東品川公園で保存されている、西武鉄道7号蒸気機関車になります。
- 1897年5月 ピッツバーグ社にて伊賀鉄道3号機関車として新製(注文流れ)
- 1899年 阪鶴鉄道が引き取り、A5形13号機関車となる
- 1907年8月 官設鉄道が買収、13号機関車となる
- 1909年10月 2850形2851に改番
- 1923年4月 廃車
- 1923年5月 播州鉄道(のちの播但鉄道)へ譲渡、8号機関車となる
- 1943年6月 私鉄戦時買収により国鉄に復帰、加古川区へ配置
- 1943年10月 廃車
- 1945年6月 西武鉄道へ譲渡、7号機関車となる
- 1962年3月 日本ニッケル鉄道(のちの上武鉄道)へ貸出
- 1965年10月 廃車
車歴はこちらから↓
2851 機関車データベース (形式2850) - デゴイチよく走る!
車歴から見ての通り、製造されてすぐにキャンセルになったり、2度の国有化を経験するなど、とても波乱万丈な経歴を持つ機関車です。廃車後の1969年より東品川公園で保存されています。
ナンバープレートは全て失われており、手書きで車号を書いてあります。
ナンバーの下には西武鉄道の社紋が入っていますが、◯の下に切り欠きが無いので微妙に違いますね。
弁装置はスチーブンソン式を使用しています。スベリ棒はこの時代らしく上下に2本あります。
7号機関車の最大の特徴は、前後で別の型式の連結器を装備している点です。現在の自動連結器は主に柴田式が使用されていますが、自動連結器黎明期には坂田式、水津式、シャロン式、アライアンス式などの様々な形式が用いられていました。7号機関車では前にはシャロン式、後にはアライアンス式が取り付けられています。
柴田式でない自動連結器が残っている車両は私鉄の一部の車両で見られますが、別々の柴田式でない形式を取り付けている車両は非常に珍しいです。
場所はこちら
2025年5月6日編集