2025年9月訪問

リニア・鉄道館で保存されているスハ43 321。
スハ43 321の車歴は⋯
- 1954年2月 新潟鐵工所で新製、新潟客貨車区に配置
- 1963年6月 土崎工場にてオハ47 98に改造、松本客貨車区に配置
- 1964年7月 長野工場で近代化改造と電気暖房追設、オハ47 2098に改番
- 1968年11月現在 米原客貨車区
- 1987年2月 廃車
信越地区で活躍した後は、主に北陸本線で使用されていた客車である。1963年には、オハネ17製造のために台車(TR47)を供出、TR23に履き替えたため重量が軽くなりオ級形式へ改番されている。廃車は1987年であるが、実際には1985年頃に保留車となっており使用されていなかった。廃車後は美濃太田運輸区で留置されていた。2011年にリニア・鉄道館が開館するにあたり、静岡県のフェルケール博物館で保存されていたスハフ42 2105よりTR47を供与、スハ43へ復元された。

後位側。

放送・電灯・BT一斉投入用のKE54、電気暖房用のKE3が左右に並ぶ。またブレーキ管と蒸気暖房のホースが取り付けられている。

近代化改造等を行った長野工場の改造銘板、新潟鐵工所の製造銘板などが残る。

元々スハフ42 2105が履いていたTR47。スハフ42 2105はフェルケール博物館閉館時に解体され、その際に台車が供出された。

電気暖房用のヒューズ箱とトランス箱が取り付けられている。車番は電気暖房を取り付けていない非2000代に改番されているものの、装備はそのまま残されている。

バッテリーの刃型スイッチ箱と整流装置、バッテリー箱。

車番と横サボ。

デッキには電気暖房用の配電盤箱が残る。

客室内。

洗面所。
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2025年10月10日編集
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