2018年11月訪問
静岡市清水区の国鉄清水港線三保駅跡で保存されている、タキ8453です。
タキ8453は1965年に日本車輌で製造されました。日本軽金属が所有し、清水港線の三保駅を常備駅としていました。日本軽金属清水工場から、東海道本線富士川駅から専用線が伸びていた蒲原工場などへアルミナを輸送ために使用されました。清水港線が廃止になった1984年に日本軽金属専用線も廃止となり、タキ8453も運命を共にしました。これに伴い、所有者が日本軽金属しかないタキ8450形式も消滅しました。
おむすび型の断面が特徴的です。類似形式のタキ8400は円形断面だったそうです。圧縮空気を使用して粉末体を流動化させて積み荷を下ろすエアスライド式を使用しています。
手ブレーキのある後位側です。車体はタンク体から台枠に至るまで、ほとんどがアルミニウム合金で作られており、無塗装であるため地色の銀色をまとっています。
奥には清水運送のDB152が連結され、ともに保存されています。DB152は清水港駅や巴川口駅構内の入換に使用されており、三保駅の日本軽金属専用線の入換には別の車両が使用されていました。
場所はこちら
2025年5月8日編集