2025年10月訪問

和歌山県野迫川村のキャンプ場、アドベンチャーランドで保存されている豊橋鉄道モ7302。
豊橋鉄道のモ7302は、1971年に名古屋鉄道のモ7302として、モ3801の機器を流用した上で日本車輌にて新製された。当初は支線直通の特急に使用されていたが、後に普通列車まで各種別で使用されている。1997年に廃車になった後、1500Vへの昇圧を控えた豊橋鉄道に譲渡、2001年頃まで使用されていた。その後、「超過激!電車丸ごとプレゼント」という無償譲渡のキャンペーンを行い、モ7302を含め4両が民間へ譲渡されている。
モ7302は、この奈良県の山奥にあるキャンプ場へ譲渡されることとなった。キャンプ場の管理人いわく、当初は宿泊施設に改造して使用する予定であったものの、許可が下りず実質放置状態になっているとのこと(パンフレットでは木工品販売所となっている)。ここまでは名古屋港から堺港まで航送、そこから当地まで陸送してきたそうだ。輸送費は200万円だったそうだが、現在同じことをやればもっと高い輸送費になるだろう。

前面は保存時に塗装が変えられている。貫通扉の窓は一時期ヒビが入っていたが、現在は完全に撤去されている。豊橋鉄道譲渡時に、貫通扉に方向幕が増設されている。

2-4位側。宿泊施設として使用する予定であったため、屋根上にはテレビ放送用のアンテナが設けられている。

側面は豊橋鉄道時代のオリジナルの塗装を残している。黄色に塗色され使用、豊橋市内で保存されているク7202と編成を組んでいた。

床下機器もそのまま残る。

反対側は竹に包まれている。

車番は名鉄時代のローマン書体のものをそのまま使用していた。

運転室内。多くの機器がそのまま残っている。

運転室助士側。

運転室の後方には2段ベッド、そして既存の座席を使用した団らんスペースを設けようとしたようだ。

出入り戸を入って後方は畳敷きとなっている。

保存車を眺めならキャンプできる場所も全国では数少ないものである。
場所はこちら
2025年10月9日編集
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